SHADOW OF ROMEプレイ・インプレッション

イージーでクリア。プレイ時間は15時間前後といったところ。
古代ローマを舞台にしたアクションアドベンチャーゲームです。
正直、結構微妙でした。
本作は剣闘アクションをメインにしたアグリッパパートと
潜入がメインのオクタビアヌスパートに分かれているわけですが、
このバランスがかなり微妙。
剣闘の試合が終わったかと思うとオクタビアヌスパートにいきなり移行したりと
展開的にもぶつ切りになるのがなんかなぁ、と。
アグリッパパートですが、
戦闘のシステム自体は単純なのですんなり入りこみやすいです。
サルボシステムという決め技によって評価を得ていくシステムもまあいいかな、と。
戦闘は鬼武者とかモンスターハンターとかに慣れた人にはとっつきやすいかも。
ただ、前述の2作との違いは武器が使い捨てであるということ。
武器に耐久力が設定してあり、攻撃するごとに壊れていくので
武器をガンガン変えていくことになります。
その武器自体は観客に技を魅せることでアピールして
闘技場に投げてもらったものを使うといった用途は楽しいのですが、
耐久力などとの兼ね合い上、爽快感はちょっと物足りないかなぁ、と。
敵は無双シリーズなどよりも攻撃的なので、やり甲斐はあると思います。
他にも戦車競技やチーム戦などの趣向に富んだ競技もありますが、
これはまあ及第点かな。
チーム戦で味方がバカなのがちと痛いですね。
味方に細かく指揮できれば楽しかったと思うんですが。
他にもストーリーの進行上、剣闘以外のアクションシーンがあります。
ここらへんは鬼武者とか普通のアクションアドベンチャーライクで。
次にオクタビアヌスパート。
簡単に言うと簡易版メタルギアソリッドといった感じです。
ただ、こちらからの攻撃は大きく制限され、
(基本的に攻撃は不可。
周囲にアイテムがあるときだけ、敵を封殺することが可能。
例:ロープで締めたり、瓶で殴ったりなど)
敵から攻撃を一撃受けただけ(時には見付かっただけ)で
ゲームオーバーになるのが特徴的です。
謎解きは提示されるヒントが少なく、
自分でアイデアを模索するのは楽しいのですが、
後半は理不尽なことも要求されるのでストレスを感じることが多々。
それ以外の要素はコインを収集して街で買い物をして、
家具などを集めることができるぐらいでしょうか。
メイドやトラなんかも買えます(笑)
難易度は両編とも高めです。
ぬるゲーマーの方にはちときついかも。
海外をターゲットにしてるからかもしれませんね。
ストーリーは上でも少し述べましたが、
2人のパートを交互に行き来し、展開していきます。
自由にパート変更ができるような仕様だったら嬉しかったのですが。
正直、序盤の内容が微妙なので合わない人は
ここらへんで投げてしまうかも。
でも、後半の急展開っぷりはそれなりに面白いです。
ネタバレになるので内容は控えますが。
ただ、オクタビアヌスパートはやや腑に落ちない点もあります。
次回に続きそうな感じで終わるのも気になるところです。
次があったらあったで今度は幻魔でも出てきそうな雰囲気ですが(笑)
次に隠し要素関連。
比較的豊富だと思います。
アートギャラリーやミニゲーム、サバイバルモードなどなど。
中でもチートコマンドなんかは洋ゲーライクかな、と。
普通はPARなどでしかできないことを前もって用意してあるのはいいかな。
GTAなんかもそうでしたね。
ただ、出現条件が並の難しさではありませんが(笑)
次は残虐表現に関して。
日本版は北米版などと違い、当然ながら残虐表現が規制されています。
(腕などが切断されないかわりに骨折や強打などに差し替えetc)
しかしながら、PARを使用することでこの規制を解除することができます。
北米版にフラグを貼っただけっぽいので、意図的に簡単にしたでしょうね。
やろうと思えばSO3MGS3みたいに強固なプロテクトも張れるはずですしね。
これをCEROの親玉たるカプコンがやったということは
なかなか趣き深いことだなぁと。
で、規制解除で変化する内容ですが、結構ヤバイです。
ハルバートやグレートソードでチャージアタックをするだけで
腕や首が切れたりします。
さらにそれを相手に投げつけたりできるので、
グロさはやはりコンシューマ1かもしれません。
規制されたサルボも解除されるので必然的に規制前よりも
プレイが楽かつ、派手になります。
それはそうと、こういったゲームは問題にされそうですが、
まあ、これはこれでいいと思います、私は。
ゲームはゲーム。それを他所にもっていくのはどうかと。
個人の良識の問題ですがね。
少なくともこれをやったことで似たようなことをしようなんて、
微塵も思えないですね。
まあ、こういう話題はここらへんで。
最後に同じような世界を舞台にしたグラディエーター ロードトゥフリーダム
よく較べられるようですが、ゲーム性が異なるので比較は難しいかと。
グラディエーターも機会があったらやってみたいところです。
あえて魅力点を比べるとしたらグラディエーターは育成やアイテム収集、
シャドウオブローマはストーリーといったところでしょうか。
雑感としては万人受けはしないので評価は二分しそうですね。
私は楽しめましたがそう何回も周回プレイはしないかも。
もう少し、プレイを惹きつけられる要素がほしかったですね。
後は潜入がダルくなければ、良作だとは思うんですがね。
しかし、本作もあまり売れてないみたいですね。
体験版で満足した人も多いのでしょうか。
ツキヨニサラバといい、ネームバリューがあっても
売れない作品が多いですね、最近。

シャドウ オブ ローマ

シャドウ オブ ローマ