Romancing Sa・Ga -Minstrel Song-(ロマンシング サガ-ミンストレルソング-)、プレイ・インプレッション

というわけで待望のロマサガリメイク(以降、ミンサガと略)。
ファーストプレイはグレイでクリアしました。プレイ時間は20時間前後。
参考までにクリア時のステータスはHPは500〜600。
その他は全部、50代といったところ。
パーティーはグレイ・ガラハド・クローディア・シフ・ゲラ＝ハ。
第一印象はああ、サガだな、と。
ゲーム全体えおざっとおさらい。まずはシステム面から。
無印ロマサガのシステムを継承しつつ、ジュエルによるスキル・クラス育成、
マップアビリティなどの追加で思ったよりも随分、新鮮な感じがしました。
まあ、新しい部分は悪くないように感じました。
ダンジョン中にマップアビリティが変えられないのは不親切にも感じましたが。
クイックセーブなんかも本セーブと分けられたので、無印のように
ハマることがなくなって、インターフェイス面もいい感じ。
次にストーリー。
ストーリーの肝は無印と同じものの、イベントなどがフルボイス化され、
ムービーにはスケッチモーションが施され、イベントも一部、コミックタッチになり、
演出面も合わせて、とっつきやすく、感情移入しやすくはなったかな。
それでも、やっぱりストーリーとしては薄いと思うけど。
ラストダンジョンに突入してからはよかったなぁ。
相変わらず戦闘回数でイベントも進行していくので、
失敗したイベントもあったり。
それもまたサガかな。
2、3周目でゆっくり補完していく楽しみもできますしね。
次に戦闘。本作を語る上で欠かせない要素ですね。
戦闘のテンポは爽快です。エフェクトや演出もさすがはスクエニといった感じで。
また、連携関連が充実し、見ていて飽きないつくりなのも非常にいいですね。
BPポイントシステムも最初から強力な技を連発できてグッド。
ただ、敵が強いです。ザコ相手に全滅することもざら。おまけに見返りは少ない。
戦闘を繰り返すことでステータスが上がり、金やジュエルを溜めるわけですが、
敵もグングン強くなっていくので、そう順調に強さを実感できない。
金やジュエルの獲得量はどんな敵を倒しても総じて低いのがまた難。
逃げるのにLPを消費するのがきっつー。
だが、これもまたサガ(笑)
ちまちまとパワーアップするのがいいんです。
このバランスが絶妙でいいんです。
技を閃く時の電球が出た時の感動は昔と同じ。感慨も一入です。
初回に入るナレーションもグッド。
最近のRPGでは戦闘を重ねることでダイレクトに強さが反映されるので、
ライトゲーマーの方にはあまり受け付けないかもしれないけれど。
SFC以降のサガシリーズをやったことがある人は
このシビアな世界に浸ってほしいものです。
次に音楽面。
メインコンポーザーに伊藤賢治氏ということで、期待していましたが、
アレンジはちょっと微妙かなーと。
で、ちょっと調べてみたんですが、
イトケンさんが作曲している曲は軒並みいい感じ。
ミニオン戦なんかは最高すぎ。サルーイン戦もロマサガ3っぽくて格好いい。
あと、俺たちゃ海賊♪(笑)。
関戸氏が関わった曲がどうも微妙っぽい。
でも、全体的に考えるとサガシリーズらしい高水準な曲ばかりなので
サントラは是非、手に入れたいなあ、と。
山崎まさよしのメヌエットも最初聴いたときは微妙だけど、
いざ、プレイしてみるとかなりマッチしていてグッド。
ルルルールルールルルー。
最後に全体的な雑感を。
グラフィックに関しては直良有祐氏、やっちゃったなと思ったけど、
プレイしてみると意外としっくりきて意外でした(笑)
キャラボイスに関しては有名声優のキャラは聞きやすいんですが、
それ以外がちょっと……って感じかな(笑)
ロード関係はHDDにインストールしたので快適。
でも、キャッシュに5GBは使いすぎな気もします。
不満要素を挙げるとカメラワークがひどい。
戦闘はまだいいけど、ダンジョンマップなんかはかなりひどい。
他に要望としてはサガフロンティアみたいに
仲間を多く入れられるようにしてほしかったかな。
地図やイベントフラグのために入れる仲間もいるわけですし。
後はジュエルが溜まりづらいことが気になったけど、
それは最初だけで後でどうにでもなるからさほどでもないかな。
総じて前半がキツイです。仲間は揃わないわ、
金やジュエルはないわで苦労します。
でも、中盤以降は本当に面白い。次々とでてくるイベントに挑戦し、
強敵との戦いに四苦八苦しながら、進行する。
サガならではの楽しみが本作にもありました。
決して、万人受けする作品ではないけれど、
昔、ロマサガに触れたことがある人には触ってほしいものです。
ほとんど、殴り書き状態なので読みづらくてすみません。

ロマンシング サガ -Minstrel Song-