GOD HAND(ゴッドハンド)、クリア後雑感

クローバースタジオのオリジナルタイトル第二弾。
前作、大神とは難易度なども含めて別方向に走ってる作品ですが、
ある意味、クローバーらしいタイトルかな、と。
ビューティフルジョーなども高難易度でしたが、
これは今までの同社の作品内でも最高レベルの難易度ですね。
とりあえず、イージーでクリアしましたがコンティニュー回数は60回を超えていました(笑)
戦闘はいわゆるラジコン系操作によるアクション。
他のアクションゲームと違うのはやはり難易度の高さゆえ、
ザコ敵にも余裕で倒されるようなゲームバランスですかね。
こちらがガードができないのは最近のアクションゲームに慣れた人には辛いかもしれませんね。
そんなわけでデビルメイクライのように回避が重要になるのですが、
DMCのように遠距離からチクチク攻めたり、便利な広範囲攻撃も限られていて
基本、タイマン戦闘に特化されていっるのが大きいですね。
そんなわけでボクシングゲームのような感覚に近いですね。
2Dで言えば、ファイナルファイトのようなもの。
攻撃を当てることよりもダッキングやスウェーで回避することに爽快感を覚えます。
ただ、難易度がイージーでも敵のガードが硬めだったりします。
といってもガードブレイクがあるので、ガードしてくれた方がコンボを叩き込みやすかったりするのですが。
後半になると敵もダッキングなどを使ってくるので非常にタチが悪いです。
ボス戦は敵の攻撃が強烈なので基本的に死んで覚えるといったストイックなつくり。
必殺技的位置のゴッドリールはどれも個性的でいい感じです。
ゴッドハンド開放時の無敵&攻撃の高速化もバランスをうまく保っていると思います。
後はモーションや技の属性を考えつつ、自分でコンボ組み合わせるのが楽しいです。
最終的には高威力かつ素早いモーションの技に頼りがちにならざるを得ないのが痛いところですが。
ザコ敵も他のゲームに比べると1体1体が強めで、
意図せぬところで中ボスクラスのザコが出現するので緊張感があります。
後は世界観やストーリーが個人的に好印象でした。
北斗の拳チックな荒廃した世界で決して明るくはないのですが、
ギャグや演出が凝っているので、あまりそういった感を感じさせないのがグッド。
笑いの方向性はビューティフルジョー系+SMチックといった感じで。
癖があるけど、合うなら面白いです。
ボスとの絡みは熱さも感じられていい感じです。
中でもデビルハンドとの戦闘は演出やシステムも相まって最高でした。
音楽もバリエーションに富んでいて、GHMの高田氏に頼んだだけのことはあるなと。
ちなみに同梱のサウンドトラックは20数曲、70分超と手の込んだつくりっぷりです。
難易度のため、敷居は高いですがこれだけのめりこんだのも久しぶりでした。
コンティニューがあるので、何度もやり直せば活路は見えてきます。
途中でダレそうにもなりましたが、めでたくラスボスを倒した後の
スタッフロールで流れる歌を聴くと全てを許せそうに気分になります。
この歌が最高で。やってくれたなといった感じです。
そりゃあ、加山雄三も褒めるはずです(笑)
不満があるとすれば、周回プレイをするうえで引継ぎ要素がないこと。
せっかくミニゲームで金を稼いでも無駄になります。
そんなとこですかね。
昔ながらのアクションが好きだった人やバカゲー、マゾゲー好きにはたまらない一本だと思います。
個人的にはSRCでまたシナリオを書くことがあれば、スクライドと並べて使いたい一本です(笑)。

GOD HAND (ゴッドハンド) (サウンドトラックCD同梱)

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