『グエムル-漢江(ハンガン)の怪物-』

仕事終わりに試写会に誘われたので行ってきました。
最初は乗り気じゃなかったけれど、見終わるとそれなりに満足できました。
感想はと言うと、社会的テーマの濃い、いかにも韓国っぽいエンタメパニック映画でした。
廃棄物13号チックな怪物さんが実写で動き回り、高クオリティで
カメラワークなども悪くなく、見応えはありました。
ただ、導入から物事の経緯や設定が描写不足だったり、
人の死に対する演出や表現が非常にドライだったのは多分、わざとでしょうね。
最後もハッピーエンドというわけでもなかったので、
家族愛とかアクションに比重を置きすぎると微妙に思え、
通常の映画のセオリーから外れた感はありますが、
楽しんで作っている感が伝わり、完成度は高かったと思います。
シュールさとユーモアの度合いは絶妙でした。
ただやはり、カップルで行ったりするのはあまりお勧めできません。
基本はパニック・ホラー映画なので。
とりあえず、ホン・ジュノの傑作らしい「殺人の追憶」も見たくなりました。