ロストオデッセイ体験版、プレイ・インプレッション

ファミ通11/17日増刊号についていたものです。
プロデュース坂口博信、キャラクターデザイン井上雄彦、音楽植松伸夫
ブルードラゴンに続くミストウォーカー作品の第二弾です。
起動後、すぐに人が入り乱れ暴れまわる様が
プリレンダムービーで流れ違和感なくリアルタイムムービーに切り替わり、
戦闘に突入という流れがすばらしい。坂口氏らしい手法だと思いました。
戦闘は王道。というよりシステムがまんまFF。ターン制でたたかう、魔法、アイテム、防御といった感じで。
戦闘モーションの演出がやや長いのでテンポは悪く感じました。
敵を何体かしていくとそのまま機械のボスが乱入。
敵の攻撃は強烈で溜め技二発で昇天するものの、
この主人公さん不死身なのでHPが0になってもある程度回復して生き返っちゃうわけですね。
これによるペナルティは体験版ではないようです。
ただ、ボスに与えるダメージが極小なので、アイテムで攻撃力をドーピングして攻撃するのがセオリーなんですが、
一度やられるとこのステータス補正が解除されてしまうので、ここらへんでうまくバランスをとっているんだと思います。
ボス撃破後はムービーが挿入され、マップを散策できるように。その後、街へ行って終了といった感じで。
マップではエンカウントによる戦闘も発生します。
マップやモーションの作りこみは細かく丁寧でオブジェクト1つ1つにぶつかった際の反応もあります。
立て掛けてある槍にぶつかると槍が倒れたり、剥がれかけてある張り紙をめくったり。
世界観はFF6、7に近いですね。機械とファンタジーの融合した世界。
主人公の挙動や名前からドラッグオンドラグーンを思い出しました。
グラフィックも井上雄彦氏のデザインをうまく再現できているなと思いました。
音楽もやはり期待を裏切らないレベルで期待できそう。ブルドラよりもFFっぽくなりそう。
演出もやっぱり光るものがありますね。
初めてFF7の体験版をやってミッドガルの情景からエアリスのアップに繋がるシーンがとても印象深かったのですが、
本作の最初の序盤はそれに似たワクワク感がありました。
基本となるシステムに関しては触れられていないのでなんとも言えませんが。
360ユーザーはゲーム性至上主義も多く見られますので、
ロスオデに期待している層との折り合いが微妙な気もします。
今のとこ突飛なところがないので地味さが目立ち、グラフィックだけ進化した旧世代RPGという声もありますが、
次世代のRPGという概念はまだ確立されてないと思うので、製品版の完成具合に期待したいところです。
まあでも、いろんな難点を挙げられたことで改善すべき点も見えたのでその点を考えると
この時期に体験版を出して成功だったんじゃないかなーと思いました。
そんな中、坂口氏に関してまとめてあるこの記事も印象的でした。
http://blog.livedoor.jp/ayacnews/archives/50724166.html
FFに育てられた世代だからこそ、このロストオデッセイブルードラゴン及び
ミストウォーカーへの期待は募るものです。