ガンダム無双、プレイ・インプレッション

ガンダムを用いた無双シリーズというのが初見の印象でしたが、
開けてみたらこれが意外としっくりとしていて、三國、戦国に続く
新しい無双シリーズの開拓、と言っても過言ではないかと。
MSを操作キャラにすることで、ダッシュ及びブーストという要素の追加。
これがスピード感を生み出し、戦闘の楽しさに拍車をかけています。
チャージ、キャンセルブースト、通常攻撃と繋がるので手数も必然的増えますし、
これが一番、今での無双と決定的に違うところでしょうか。
敵のAIも強化されているので、ネームドユニットが手強いのも好印象。
逆に味方がやられやすく、ゲームオーバーになりやすいのは難ですが。
無双らしくタクティカルシミュレーション要素がありますが、これはまあいつも通りというか。
味方がやられたらゲームオーバーが多いので、BASARAみたいにプレイヤー単騎特化仕様にしてもよかった気も。
一人用のモードでは正史に沿ったオフィシャルモードと、
作品間を越えて一つの世界を舞台にしたオリジナルモードがありますが、
オフィシャルモードは基本、見慣れたストーリーのトレースなので、やや食傷気味ですが、
オリジナルモードがそれを補えるぐらい面白いです。
宇宙世紀陣の中に紛れた平成ガンダム陣がいい味を出しています。
エンディングもキャラによってはバカっぽく。
難点を挙げるとすれば、
・使用MSが少ない
・セーブが面倒(オートセーブがない)
・オリジナルモードのザコMS(無双で言う一般兵種)が敵味方、脈絡のないラインナップなので識別し辛い
・インターミッション会話が味気ない
などが気になりました。
全体的に良くできていますが、使用できる余地のありそうなMSもいたりで、
続編及び猛将伝的位置のものも出そうですね。
ωフォースらしく堅実なものの、せっかくのガンダムなのでもうちょっと突き抜けてくれてもよかった気がします。
個人的には今まで出たPS3ソフトの中では、ダントツ面白いです。
アクションなので好き嫌いはあるでしょうが、PS3を持っているなら買いでしょう。
何はともあれ、次回作があれば、それも期待していところです。

ガンダム無双 - PS3